◎日本人は銭湯好き
ボクの健康法の1つに、銭湯があります。毎週日曜日の夕方は、ほとんど近くの銭湯に通っています。大阪市内の下町、庶民派のエリアに住んでいます。近くには今も数軒の銭湯があります。
そのなかでも、ボクが通っている銭湯は、1人300円とひときわ安い料金です。このため、たくさんの人が押し寄せて、結構賑わっています。日本人は、やはり銭湯好きです。
◎昼間から満杯の盛況
先日の取材でも、そのことを実感しました。訪れたのは、兵庫県加古川にあるスーパー銭湯でした。午後3時ごろの取材でしたが、駐車場は車でほぼ満杯の盛況です。
この時間帯から、こんなにたくさんの人が風呂に来て体を温めておられるのです。年金生活のお年寄りだけではありません。若い男女もたくさん来ておられました。
◎日本は豊かな国だ
岩盤浴のコーナーには、たくさんの人が寝そべっています。広い休憩エリアには、マンガが1万2000冊も置かれています。岩盤浴で体を温め、外へ出てマンガを読みながらクールダウンできます。ほんまに日本は豊かな国。平日の昼間ですよ。
このお店だけで、月に5万人のお客様が来られるそうです。それでも、「いやー、厳しい経営ですよ」とおっしゃいます。石油などの燃料費が跳ね上がり、コストがどんどん上がっているからだそうです。
◎経営は楽ではない
でも、これだけの人です。「赤字ではないのでしょう」とお聞きしました。正確な数字は明かしてもらえませんでしたが、「当初の計画に比べて利益はどんどん下がっています」と嘆かれます。
入館料は600円代と安いです。「この設定がそもそも間違っていたかも。今さら値上げは厳しいですよ」とおっしゃいます。こちらの銭湯を運営されているのは、近くに本社を持つ菓子メーカーさんでした。
◎お菓子会社の多角化経営
経営多角化で、遊休地を利用して始められました。菓子屋さんがスーパー銭湯の経営とは…。意外です。
社長さんにお聞きしました。「お菓子と銭湯あまり関係なさそうですね」と。そうしたら、「食品工場は安心安全が第一。清潔、クリーンをいつも考えています」と言われます。
◎食品で培った清潔感
こちらの銭湯も、清潔さではどこにも負けないと、自信満々でした。チョコレート菓子も製造されており、バレンタインの数日間は、入館者にチョコをプレゼントされるそうです。
施設内でも、遠慮がちに自社製のお菓子も売っておられました。お風呂に入って、お菓子を食べながら、マンガを読む。この夏休み、最高のリゾート地かも知れません。
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