元気な会社は人づくり　(Free)

2014年9月27日

◎元気な会社すぐわかる

取材で感じるのは、元気な会社には共通点がたくさんあります。会社を訪れて、ドアを開けた瞬間、この会社は元気があるかどうか、すぐに分かります。
事務をされている社員さんが、一斉に立ち上がって、「いらっしゃいませ」とおっしゃっていただきます。整理整頓、掃除も行き届いており、事務所もキレイです。
お客様が事務所に来られる度に、仕事の手を止めて起立、あいさつすることは、事務の効率からするとマイナスです。就業時間内に掃除をするのも、効率からするとプラスにはなりません。

◎礼儀、あいさつ、掃除の会社は元気

でも、こんな礼儀、あいさつ、掃除を徹底している会社は、なぜか経営も元気です。リーマンショック後も堅実な経営を実現されています。なぜでしょうか？
以前、大学の先生ともお話をしましたが、掃除をすると経営改善が進むという明確な立証は難しいとおっしゃいます。でも、共通点としては間違いありません。みなさん元気です。

◎終始ニコニコ社長さん

先日、取材しました繊維会社さんも、その共通点をお持ちの会社でした。後数年で100周年を迎えられる老舗企業です。生地の販売からアパレルへ事業を転換、最近は堅実に黒字経営を進めておられました。
社長さんも終始ニコニコ顔、明るいです。「元気の秘密は何ですか？」と、お聞きしました。「みんな楽しく仕事をすること。後はマナー、礼儀、あいさつです」とおっしゃいます。それと掃除です。環境整備5S活動を展開されておられました。

◎キレイなエリアはグリーンカード

毎朝、就業時間内で掃除をされます。全社員に担当エリアを渡され、1年間そのエリアを、責任を持って掃除されます。掃き掃除、拭き掃除だけではありません。家具の金属部分も徹底的に磨かれます。
もちろん、社長さんにもエリアを渡され、1年間担当されます。このほか、会社の前の道路や近くの公園もみんなで掃除されます。良く出来たエリアにはグリーンカード、問題があったところにはイエローカードが渡され、表彰もされるそうです。

◎企業は人なり

このほか、毎月土曜日は元気な会社のDVD映像を見て、意見交換。社員の人間力、人づくりにつなげておられます。
企業は人なりと、よく言われます。事業の中身の前に、そこで働く社員がどれだけ人間力を持っているか、です。モノづくり、金づくりの前に、まず人づくりに取り組みましょう。