竹原編集長の明るいコラム

知られないことも強みだ  (Free)

2014年10月18日

◎ブランド力を持つ大手

大手企業は社名や商品名が多くの人に知られており、商売する上で有利です。だから、最近は中小企業さんでも、ブランディングをさかんに言われるようになってきました。
自社のブランドイメージをしっかり打ち出すことが大事というわけです。なんとか自社のブランドを知ってもらおうと、高いお金を出してPRされる企業も少なくありません。

◎営業マンが社名を隠す

だから、社名やブランド名は知られることが大事と思って来ました。そうしたら、最近は知られることがそんなに良いことではないことに気づきました。
先日取材しました大手酒造会社さんの役員さんが、こんなことをおっしゃいました。「最近、うちの営業マンは社名やブランド名を出すと売れないので、あまり出さないほうが良いと言います。これまでとは、消費者の意識が大きく変わったようです」と。

◎知られると買わない

食品ですから、これまでなら、有名なメーカーの名前や商品名を出すと、品質への安心感から消費者は購入の動機になりました。でも、今は名前を出すと、逆に売れないというのです。
消費者は、大手メーカーのお酒をずっと飲んできました、テレビの宣伝でも結構やっておられます。完全に消費者には浸透しているのです。実は、この多くの消費者への浸透が、逆に消費者が買わない理由になっているようです。

◎全国で探す隠れた地酒

いつでも、どこでも手に入る、これもマイナスに作用しているようです。デパートでは売っていない、その工場へ行かないと買えない、こういう希少価値を消費者が求めだしたのです。
確かに、居酒屋さんの取材でもみなさんおっしゃいます。「全国の地酒を探しに行き、よそでは置いてない地酒を見つけて提供しています」と。

◎名前を隠す大手

どこでも、売っているお酒は家でも飲めます。この居酒屋でしか飲めない貴重なお酒を置くことで、お客さんが来てくれるのです。
だから、大手のブランドのお酒は売れなくなっているのです。大手の名前を隠して、違うブランドで売られているケースも少なくありません。

◎お菓子も同じ

この傾向はお酒だけではありません。以前にもご紹介したかもしれませんが、大手メーカーのお菓子を一切扱わずに地方菓子に絞って業績を伸ばしている菓子問屋さんもありました、
「大手のお菓子はどこでも手に入りますから、結局お前とこはなんぼにまけるねんと価格競争になるのです」と。だから、地方のお菓子を扱っておられるのです。
日本酒も同じです。よそには貴重なものが人気を集めているのです。
多く造れない、多くの人に知られていない中小企業の弱点が、実は強みに変化しつつあるのです。ここをしっかりと認識して、知られていないブランドの強みを伸ばすべきです。


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