◎反応があまりない
10月からボクのスケジュールは俄然忙しくなってきます。私立大学ではメディア論、国立大学では非常勤講師の授業が始まったからです。私立大は女性、国立は男性が大半。文系、理系といろんな違いがありますが、共通点もあります。
ボクの話に対する反応が、イマイチ伝わって来ないことです。熱心に聴いてくれていますが、学生さんにサプライズで何かを質問しても、なかなか返答がありません。
◎午後1番の授業に挑戦
先日もある大学から、就職活動に役立つ話を学生にして欲しいと頼まれました。午後1時からの授業です。学生がお昼ご飯を食べた後の、一番眠くなる最悪の時間帯です。ちょっと不安がよぎりました。
10分ほど前に教室に入ると、大勢の学生が座っていました。すでに、机に身体を投げ出して、早くも眠り始めている学生も見られます。うーん、これは「えらいことになりそう」とこっちも腹をくくりました。
◎ツカミでDVD
当初は、就活への心構えなどを話そうと思っていましたが、急きょ変更。まずはツカミだと、DVDでNMBとボクが共演したテレビ番組の頭の部分を見せてあげました。そうしたら、何人かの生徒はグッグと起き上がり、ちょっと興味を示してくれました。
そこから、こっちのペースで学生をひきつけなければなりません。「会社は頭のエエ子はあまり求めていません。アホな人を求めています」と、アホ待望論を話しました。
◎堂々と寝る学生
まあ、これはアップル創業者スティーブン・ジョブズの「ステイハングリー、ステイフーリッシュ」を簡単に解説しました。でも、学生には響かなかったようです。どんどん机の上に両手を投げ出して寝始めます。
ボクの学生時代は、先生に気づかれないように寝たものですが、今の学生は寝るのは何が悪いの?と平然と寝ます。教授は後ろから起こしにかかりますが、多勢に無勢、もはや3分の1は寝てしまったようです。
◎コメントにびっくり
話しながら、「何やねん、これは…」と、授業を引き受けたことを後悔していました。やっと、終わって早々に教室を出て帰りました。徒労感が襲い、いつも講演以上に疲れました。
ところが、その後、担当されている教授から学生のコメントが送られて来ました。ボクは最初、あまり期待せずに読みました。そうしたら、なんと多くの学生がボクの一番言いたかったことをしっかり理解していました。びっくりです。
◎見た目がイマイチ
聞く態度はちょっと問題ありですが、内容はしっかり頭に入っているのです。ボクの担当の授業でもそうですが、終わってから結構、「先生今日の話良く分かった」と言ってくれます。
授業中の態度、質問、発言内容は正直あまりよくありません。見た目はイマイチでも、能力は高いと思います。問題はコミュニケーション力です。人前でどんなしゃべりをしたら良いか、そこをしっかり身に着けると、今の学生は将来有望です。期待しましょう。
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