AsMama(アズママ)は、顔見知りで安心して気兼ねもなく子どもを預かるご近所ネットワークシステムを構築。“子育てシェア”として、全国に広がっている。
「リーマンショック後にリストラされ、職業訓練校に通う中、子育てで仕事に就けないお母さんがおられることに気づきました」と甲田恵子社長。
支援組織もなく、「それなら自分でやろう」とブログで仲間を集め2009年に創業した。
子どもを預かって欲しいというお母さんがいる一方、助けてあげたいという人もいる。その橋渡しをするのが、子育てシェアだ。「顔見知りの人に預かってもらうのが一番安心。でも、お母さん同士では気兼ねしあい頼みにくい」と。
このサービスは、保護者が携帯やPCを使って登録し、住んでいる地域や園・学校情報を入力。すると自動的にグループが形成されるので、そのネットワークから子どもたちを預かりあう。料金は1時間500円、ご飯やお風呂は300円だけ。クレジットカードから直接相手に支払われる。
現在、札幌から鹿児島まで約2万人が登録、世話役の「ママサポーター」400人が活動する。
子育てシェアの仕組みでは同社の収益はゼロ。
大手量販店、化粧品会社、食品会社とタイアップした子育てセミナーなどを開催し、その集客や販促費で大手から収益を得る仕組み。
「子育てシェアが社会のインフラになるまで浸透させたい」と、国内だけでなく今後は世界にも目を向けている。
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