竹原編集長の明るいコラム

特殊酵素パワーで機能商品を販売 (Free)

2014年11月23日

◎記事にしにくいテーマ

いろんな業種を取材します。衣食住がらみの身近な分かりやすいネタは、取材はしやすいです。一方、システムや管理手法などのテーマは、具体的なものがなく、分かりにくく、まとめにくいのです。
先日、取材しました内容も、記事にするのが大変難しいものでした。特殊な酵素を活用した商品を販売されておられました。抗菌、防臭剤から化粧水、電磁波対策商品、自動車の走行距離を伸ばすガソリン添加剤などたくさんあります。

◎水がなぜ美味しくなる?

どれも、見たことがない商品です。中には、「下にこの商品を敷き、コップの水を
上に置いておくと、お水の味がガラッと変わってしまいます」とおっしゃいます。
水がなぜ美味しくなる。どんなメカニズムに働いているのか、それは分かりません。
でも、絶対美味くなっているでしょうと、言われてしまいます。これって、本当に記事にするのが難しいのです。健康食品にもこの類いの商品がたくさんあります。

◎マイナスイオンも同じ現象

商品を提供される側は、自信満々です。しかし、広告ではなく編集記事扱いとしては、そのまま記事にするのは大変、難しいのです。
空気をキレイにするマイナスイオンも、それに近いものでした。30年以上も前、中小企業さんで、このマイナスイオンを研究されている会社がありました。

◎大手参入で市民権

取材し記事にして、デスクに原稿を見せたところ、「マイナスイオンって何やん。こんなもので空気がホンマにキレイなるか?」と、疑ってかかられます。小さい扱いでも掲載してもらえればまだマシ、ほとんどボツにされてしまいました。
ところが、その後、大手家電メーカーが、マイナスイオンの空気清浄機を開発。全国紙やテレビも大々的に報道されるようになり、マイナスイオンは市民権を得たのです。そうなると、中小企業が同じような商品を発売しても、取り上げられるようになったのです。

◎世の中に無いものを広める

世の中には、まだ無いものを広めるのは大変、難しいのです。大手ならブランド力、信用力でメディアに取り上げてもらえる可能性がありますが、中小企業では難しいのです。
だから、今回の取材も記事にするのを悩みました。日本一明るい経済新聞は、中小企業を応援する新聞。なので、明確なエビデンスはありませんが、特殊酵素パワーで抗菌、防臭の機能商品を販売とさせてもらいました。


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