竹原編集長の明るいコラム

後継者育成には番頭さんが必要 (Free)

2014年11月29日

◎難しい後継者問題

中小企業にとって、後継者は大きな課題です。経営が順調でも、後継者がいないために、M&Aで会社を売却されるところも少なくありません。どのように後継者を育てれば良いか、本当に難しい問題です。
出来る経営者ほど、自分の判断が一番良いという自信がありますから、後継者候補が頼りなく見えてなかなか育ちにくいものです。まして自分の子供なら、いつまでたっても子供ですから、やること全てが頼りなく見えてしまうのでしょう。

◎親子関係は微妙な立場

特に親子関係は微妙な立場です。息子さんにすれば、親父は煙たい存在。何をしても、文句ばかり言われて自分の思いようにはさせてもらえません。
一方、お父さんは、「自分が若いころはこんなに苦労した」と、ついつい昔の苦労を話されます。息子さんには、何十回と聞かさせた同じ話。「親父、もうええかげんにしてくれ!」と、なってしまいます。

◎息子さんが家を出る

親子関係ほど、近すぎてコミュニケーションが取れないのです。だから、最後に大げんかをされて、息子さんが家を出て行かれるケース少なくありません。親子関係は本音でぶつかってしまい、うまくいかなくなるようです。

◎親子の間に顧問

先日、取材した会社さんは、親から子への後継が上手にやっておられました。というのも、この親子の間に1人、顧問のような方がおられたのです。
この方は、大手商社におられたサラリーマンでした。退職後、いろんなことをされて74歳でこちらの会社に来られました。社長の相談相手のような存在です。

◎91歳でも現役

実は現在は91歳です。それでも時々会社へ顔を出しておられます。経験豊富な方ですから、事業展開にも貢献されていますが、もう1つの大きな役割が社長と息子さんの間に入って、スムーズな後継者育成を進めておられました。
「いやー、良い息子さんです。竹原さんもぜひ会ってもらいたい」と褒められます。現在、東京の営業所で活躍されています。「活動的でどんどんお客様へ入って行かれます。大手企業とのネットワークを構築して、良いお客様を増やしています」と。

◎息子さんを褒める

91歳の顧問は、社長の前でもどんどん褒められます。社長さんは、横でニコニコ笑っておられます。息子を褒められて悪い気はしませんからね。
親子喧嘩になりそうなときには、息子さんはこの91歳の方に電話されるそうです。息子さんの意見を聞いて、お父さんの社長さんにうまく話されます。そうすると、喧嘩にならずに、親子の気持ちがうまく伝わるのです。

◎引退させてもらえない

91歳の顧問はそろそろ引退をもちかけられますが、社長さんはまだまだ認められません。中小企業の場合、このような番頭さんがおられると、うまく行きそうです。


▶▶▶▶▶▶【YouTube】4/10^UP


▶発刊!関西元気な経営者の
ぶっちゃけトーク3


A fresh 代表髙島 克子さん

応援・協力

明るい認証制度「AKS0041」

日本一明るい経済新聞は、明るいシステム倶楽部の協力を得て、職場を明るくする認証制度をスタートしました。

(続きを読む)...

本誌をバックアップ!! 財界アドバイザー

「日本一明るい経済新聞」は、各種財界人からのバックアップを受けております。

(続きを読む)...

KANSAI仕事づくりの会

KANSAI仕事づくりの会は、「αゲル」「曲面印刷」を開発した、アース研究会会長である中西幹育氏を囲み...

(続きを読む)...

twitter 日本一明るい経済新聞 編集長 竹原信夫

Notice [PHP]: Undefined index: cid in file kernel/block.php(136) : eval()'d code line 41
Notice [PHP]: Undefined index: cid in file kernel/block.php(136) : eval()'d code line 41
Notice [PHP]: Undefined index: cid in file kernel/block.php(136) : eval()'d code line 41
Warning [PHP]: opendir(/virtual/119.245.206.194/home/system/modules/blog/images/caticon): failed to open dir: No such file or directory in file class/xoopslists.php line 113