東海バネ工業(TEL︎ 06・6453・3120)は、量を求めず単品手づくりのバネ生産で、72期連続の黒字経営を実現。
平均受注ロットは5個。オンリーワンのニーズをバネに元気な経営を進める。
「材料在庫をたくさん抱え、1人当たりの売り上げも低いです。
それでも、営業利益率は2ケタを確保しています」と、渡辺良機社長。大阪市福島区に本社を置き、兵庫県豊岡市に工場を集約してネジを専門に生産する。
コイルバネ、皿バネ、板バネなど多彩なバネを生産、受注先は800口以上に及ぶ。企業だけでなく個人のお客様も多い。クラッシックカー、ライターのバネから、機械装置やスカイツリーに使われている大きなバネまで千差万別。
注文を受けると、バネ職人がどんな使い方をするのか、1つひとつ考え、これまでの経験を活かしながら手づくりする。
「製造コストはやって見ないとわからないことも多いです。ある意味リスクのある商売。
でも、言い値が通る高付加価値のバネでもあります」と。
バネの設計から発注・納品まで完全にシステム化、高度な職人の技を数値化してデータベースにする。
オーダーメイドの注文を、ITで武装した職人集団が形にする。
このほか、渡辺社長は、社員の能力をフルに発揮する仕組みづくりにも取り組む。
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