新亀製作所(TEL;06・6971・6131) は、工具にアニメのイメージを盛り込んだサブカルチャーブランド戦略を始めた。海外でも注目を集めており、今後、仲間の中小企業にも呼びかけてキャラクターを浸透、“価格に勝つ”ブランド構築を狙う。
創業は昭和27年、大阪市東成区に本社、東大阪に工場を持ち、ドライバー、六角レンチなど1200-1300アイテムの工具を生産、年商は約10億円。
「市場が縮小する一方、海外から安い工具が入り込み、業界は価格競争の厳しい状況です」と、藤本豊久社長。価格競争から脱出するには、「商品に何か特色を打ち出す高付加価値戦略が必要」と藤本健文取締役商品部企画開発部長。
取引先の大兼印刷( 大阪市天王寺区) の提案で、サブカルチャーによるブランド戦略に取り組み出した。新亀オリジナルロボット「SK-001SUNFLAG」とパイロット「輝夜KAGUYA」、整備士「伊沙波IZANAMI」で構成。迎撃用攻撃型戦闘バトルドライバー(ロボット)が未知なる生命体の攻撃に立ち向かうという壮大なストーリー。
「物語の展開はこれから。7月に開催されたフランスのジャパンエキスポ、8月の日本のDIYショーでも注目されました」と評判は上々。ホームページでキャラクターとサブストーリーが紹介されている。
今後はカッターや工具箱などを製造する会社も参画、サブカルチャーコンテンツを活用して中小企業のブランディング力を高め、価格競争から脱出したい考え。
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