びわ湖タイル(TEL;077・553・1076)は、伊藤園の茶殻を活用、岐阜県の陶器業者3社とコラボして茶殻入り機能タイルを開発、本格事業化に乗り出した。調湿、防臭、軽量などの特色を持つ。
「茶殻リサイクルで茶殻を身の回りの製品に有効活用している伊藤園さんから、“お~いお茶”の製造工程で排出される微細な茶殻をタイルに使えないかと提案されたのがきっかけです」と、中野光一社長。
滋賀県栗東市のタイル工事業者にとっては、晴天の霹靂だった。
その提案に応えるため、取引先でもある岐阜県の陶器業者、アコーセラミック(研究開発担当)、丸美陶料(土担当)、谷口製陶所(窯元)とネットワークを構築。茶殻をタイル原料に配合して、成型・焼成した屋内向けの建材を開発した。
現在、一般家庭や飲食店、介護施設など同社が施工する約20ヵ所で採用、実績を増やしつつある。軽量のほか、消臭、吸水・吸油、断熱、打水など多くの効果が確認、話題を集めている。
また、伊藤園の茶殻リサイクルの取り組みが評価され、第2回エコプロダクツ大賞エコサービス部門農林水産大臣賞も受賞した。グループ会社「Be-Tile」を設立、今後茶殻タイルの本格販売を始める。
一方中野社長は、剛柔流空手道師範でもある。
マスターズ選手として出場するほか、地元のほか海外でも指導に当たるなど、公私にわたって大活躍している。
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