東進(TEL;072・465・3338) は、“洗うタオル”から“応援するタオル”へ新市場を開拓。コンサートやスポーツ応援グッズとして需要を拡大、売り上げを伸ばしている。
大阪府田尻町にあるタオル会社。この周辺は泉州タオルとして知られたが、今は激減。その中で、「売り上げがバブル期のピークに戻ってきました」と話すのは大和谷進社長。
好調の秘密は、“応援するタオル” への戦略転換だ。
最近、コンサートやスポーツ観戦でチーム名のタオルを振って応援するスタイルが流行。そこに目をつけ東京に営業所を開設、大手商社にアプローチして応援グッズ市場の開拓に成功した。
今では、若者に人気のコンサートからプロ野球、相撲、格闘技向けの大量の応援オリジナルタオルを製作する。
また、プロだけでなく高校野球チームなどスポーツアマチームの応援用タオルも企画。
中国の工場などと協力し、100 枚から約1週間で提供する納入体制を構築した。
応援用タオルは、幅が20 センチと細長く首に巻くほか、フードをつけたものもある。「密度が高く、染色にも気を使い色落ちしないようにしています」と、高品質タオルで価格競争に陥っている浴用タオルとは一線を画す。
大手企業や団体向けの年賀タオル、贈答用タオル市場にも注力。今ではオーダータオルが売り上げの6 割を占める。今後もコンビニ向けタオルなど新しい市場を開拓し、売り上げを伸ばしたい考えだ。
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