コンリート2次製品を製造販売する三和産業(TEL;0748・74・1330)は、基礎ブロックでは日本一の生産量を誇る。災害時には釜戸やトイレになるベンチなどオンリーワン商品にも挑戦する。
「企業は時代の変化を見抜いて新しいものをつくらないと継続出来ません」と話すのは桑名宏幸社長。滋賀県湖南市に本社工場を置き、多彩なコンリート2次製品に挑戦する。
その代表的な商品がフェンス・ガードレールなどの土台を支えるSPC基礎ブロック。30秒に1個生産できる国内で初の量産システムを開発、月間4000トンを生産する。
原料には下水汚泥溶融スラグを利用した環境に優しい滋賀県認定商品でもある。「量産品ですから市場を広げなければなりませんでした」と、近畿のほか、四国、東海、北陸地区にも販売する。
また、スマイルデザインが反射して光る防犯対応型ガードレール基礎ブロック、施設案内や避難経路などが表記できる境界ブロック。さらに、桑名社長のアイデアをもとに防災用のユニークなコンクリート製のベンチもある。
釜戸ベンチは、緊急時には座板を取り外すと、釜戸として炊き出しができる。トイレットベンチは、片方がコンクリート便器に、もう一方は消臭剤などが収納。座板の中には骨組みパイプが収納、災害時にテントを組立て簡易トイレとして活用できる。「防災時にはすぐに使えます」と、自治体や学校に売り込んでいる。
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