携帯、スマホに負けたらアカン！ (Free)

2015年5月 9日

◎電報ビジネス

時代と共に、商売のやり方もどんどん変わってきます。昔はよくあった商品やサービス。今では、あまり目にしなくなってしまったものもたくさんあります。たまたま、そんなビジネスを取材しました。
まず、１つ目は電報です。お葬式や結婚式、周年記念パーティーなどでときどき利用しますが、昔に比べれば利用頻度は少なくなっていると思います。

◎早割便でさらに安く

ちょっと難しい法律関係の出版物を扱っていた会社が、電報サービスに乗り出されました。ＮＴＴに比べて安く提供することを売りにされています。
３分の１程度で利用できるそうです。さらに、早割便サービスという特色をだして、他の電報サービス会社よりも安く提供されます。

◎速報性からモチベーション

今は電報と言っても、スピードを競うものではありません。電話や携帯電話、スマホの登場で、どれも速報性では勝てません。結婚式や周年記念電報は早くから予定が分かっていますので、早割ができるのです。
低価格化で市場を広げるのも１つですが、さらにもっと工夫されていました。電報の新しい使い方を提案されているのです。社長が、社員の誕生日にお祝い電報を贈ることで社員のモチベーションがアップします。また、営業マンは商談が成立した時点で、お礼の電報を送ります。お客様は感動されるそうですよ。電報の新しい使い方を提案されているのです。

◎孤軍奮闘の時計店

また、取材した時計店では、お店をどんどん増やしておられ、来年には海外合わせて１００店舗になる勢いです。街の時計店が減少しているなか、孤軍奮闘されていました。
電報と同様に時計の役割も変わって来ました。時間を知りたいだけななら、携帯電話、スマホでいつでも簡単に見ることができます。わざわざ買わなくても済む商品です。購入する場合でも、１００円ショップでも時計が売られている時代です。

◎時計でなく感動を売る

時計店の存在意義が、無くなりつつあるようです。こちらの会社は時計の修理店としてスタート、昨年には創業６０周年を中国でお祝いされました。なぜ、時計店で元気な経営ができているのでしょうか？
実は、こちらの時計店。時計を売るのではなく感動を売っておられました。

◎ギフトショップの時計店

デザイナーとタイアップしてお店をオシャレに変身。さらも、ラッピングを工夫され、１年３６５日の日付入りのメッセージカードなども用意されます。
コンセプトは、“時のプレゼンテーター”だそうです。思い出づくりの時計、ギフトショップの時計店としての展開されていました。

◎もう一つ違う機能

情報を届けるだけの電報、時間を知らせるだけの時計から、もう一つ違う機能を考えつかれたのです。
ビジネスには、今の機能に満足せずに、さらに進化させた機能を付け加える発想が大事です。携帯やスマホにやられたと嘆くのではなく、携帯、スマホにない機能を追加することで、電報、時計屋さんもまだまだ成長します。もうアカンとあきらめないことです。