水間鉄道(TEL;072・422・4567)は、知恵と工夫で元気づくりに取り組む。名前・コメント入り枕木やオリジナルヘッドマークの募集、多彩なイベントが注目され地元の応援をバックに再生へ出発進行中だ。
「週末には全国から鉄道ファンも来られます。貝塚市と地元住民、会社が一丸となって、険しいですが再生へ道を歩み始めています」と、関西佳子会長。貝塚駅から水間観音駅までの営業5・5km の私鉄では全国で2番目に短い鉄道。
平成17年には乗客数の減少、バス路線の赤字、不動産事業の失敗などで経営が悪化、会社更生法を申請する事態に。関西さんは経営再建スタッフ一員として入社、システム管理室長、総務部長経て社長に就任。昨年6月まで6年間社長を務めた。
そうした中、2年間5000円で枕木のプレートに名前と10文字のコメント掲載する枕木オーナーを募集。
全国からの応募もあり、駅周辺の枕木に420枚以上のプレートが付けられている。
続いて、1万円で電車のフロントに付けられるヘッドマーク。直径50cm のプレートに手づくりのオリジナルデザインフィルムを貼り付け、10日間車両に装着して運行する。個人、法人合わせて20件以上の実績を誇る。
このほか、毎月2回の日曜えきなかマルシェ、さくらまつり、年末年始イベントなどを積極的に開催。年間乗客も26年度から上昇に転じ、「今後は国内外の観光客呼び込み、早い時期に220万人にまで回復させたい」と話している。
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