ケイズ技研(TEL;06・6608・9750)は、独自技術のシンクロ機構を組み込んだ電動自転車の実用化にメドを付けた。段差や斜面でも安定走行出来る世界初の自転車として、早期商品化を目指す。
2009年に稼農公也代表が創業。大阪市住吉区の大阪市立大学杉本インキュベータに開発拠点を置き、特殊機能の自転車などを研究開発するベンチャー。
中でも、シンクロ機構を組み込んだ前2 輪3輪車「アイトライク」は、片方の車輪が溝に落ちたり、段差や斜面でも安定した走行が出来る未来の自転車。欧米をはじめ中国、ベトナムなど海外9ヵ国で特許を取得、インドとインドネシアでも申請中。
4 年前に開発したフル電動試作車は、免許が必要だったが、今回は免許の要らないペダル式アシストモーターの電動自転車「3輪アシストEV」に改良した。「一部配送センターなどで実証してもらっており、性能面ではOKをもらっています」と、実用化に自信を持つ。
2.5人乗りと配送用があり、開発に当たっては、おおさか地域創造ファンドの助成を活用。事業化に向かって5月には、個人事業から株式会社に変更、社長と吉川さんの2人に外部スタッフ3人の研究開発体制を構築した。
今後、大手企業や中小企業にも呼びかけ、国内での普及を目指す一方、将来は日本発のビークルベンチャーとして世界市場で挑戦したい計画だ。
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