内藤運輸(TEL;075・983・1777)は、働き甲斐のある会社へ社内改革に取り組む。やる気を引き出す人事制度の導入、車のガラスコーティング事業参入など、元気企業へ突っ走る。
「運送屋から運送会社へ変身です。経営内容をしっかりとチェックし、5年前の改革当初は銀行にも月次決算報告していました」と杉山大門取締役=写真=。内藤英司専務が、組織を再編し、ドライバー集団を6チームに分けて、組織の活性化を図る。
個々のドライバーを会社への貢献度に合わせて数値化、昇給や昇格などの人事に反映する。デジタコ(デジタルタコグラフィー)による優秀ドライバーの表彰、1ヵ月無事故だったドライバーを対象にクジで特賞3万円(参加賞は500円)が当たる無事故クジを毎月実施。
また、“事故川柳”では全社員が参加し、外部審査で最優秀川柳には5万円が支払われる。役職者の手当て、具体的な“役得”内容なども一覧表で掲示し、昇進意欲を高める。
「今後は運輸以外の成長市場を開拓したい」と、新規事業にも積極的。自社の車整備部門を活用、大学や化学薬品メーカーと協力
して車のガラスコーティング剤を開発、コーティング事業も始めた。
このほか、運輸システム部門を分離独立するなど、社内の仕事を発展させて事業領域を拡大する。将来はカンパニー制を導入し、約10法人を立ち上げる計画で、時代に即応したビジネスを構築する。
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