栄光技研(TEL;072・881・3556)は、リーマンショックをきっかけに営業強化しヨソが出来ない、ヨソが嫌がる仕事に積極的に挑戦。年商を3倍にアップ、来秋には新工場を建設する。
大阪府門真市に本社工場を持ち、主に自動車向けのバネや線細工部品を手がける。
「リーマンショックの頃はどうなるか、と思いました。でも、社員から何とか続けて欲しいと言われ、頑張ったのが良かった」と振り返るのは平岩志郎社長。
家族を中心に従業員6人の小さなモノづくり工場だった。このままではダメだと営業マンを入れ、近畿経済産業局の指導を受けて補助金を受けながら設備増強の“攻めの戦略”を進める。
「苦労もいっぱいあります。もがきながら難しい仕事にも挑戦したことでスキルがアップ、大手自動車メーカーからも信頼を得るようになりました」と平岩将幸専務。大手自動車メーカーなどに精密バネを供給する。
昨年4月には安倍首相が訪問、リーマンショックから立ち直ったモノづくり企業のモデルケースとして注目を集めた。
さらに、日本政策金融公庫と商工中金の協調融資で2億5000万円の資金を調達。現工場近くで約1200平方メートルの用地を取得、来年10月にも2工場を集約して新工場を建設する。
工場面積は1・6倍に拡大、新たな注文にも対応できる生産体制を確立。「日本国内でもまだまだやって行けます」と自信を深めている。
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