◎権威付けに弱い日本
2020年の東京オリンピック、なにやら雲行きがあやしくなっています。オリンピック招致で、えらい失敗した大阪。オリンピック招致を二度と考えなくて、本当に良かったと胸をなでおろしています。
オリンピック、世界遺産、ノーベル賞、ギネス、モンドセレクション、ISOなどなど。ミシュランガイドブック、直木賞・芥川賞もそうかも…。日本人は、何かにつけて価値をつけてくれるものに、えらい弱いところあります。
◎火に油注ぐ
デザイナーの佐野研二郎さんも、東京オリンピックエンブレムに採用され、一躍価値が上がりました。そのために、えらいことになっています。
東京オリンピックデザイナーの権威をいち早く消費拡大に利用しようとした商業主義の大手食品メーカー。この方のデザインをバッグのプレゼントキャンペーンに採用し、火に油を注いでおります。
◎騙された消費者
佐野氏は、これはスタッフが私の知らないところで参考にしたことを認めて、一部デザインを取り消されました。そんなら、最初からこのデザインは佐野氏のデザインではなかったわけです。
消費者は佐野氏のデザインだと思って、欲しくもない商品を購入していたわけです。これは詐欺的な行為ではないでしょうか。
「これ、東京オリンピックの佐野さんデザインやねん」と自慢しようとした消費者。詐欺にひっかかり、偽物をつかまされていたわけです。東京オリンピックという権威で…。
◎恥ずかしい盆踊り
もう、こんな権威付けに騙されるのは、そろそろやめにしませんか。世界遺産だって、この狭い日本で20近くもあります。乱発、多すぎます。関西テレビの朝の番組にある「人間国宝」も同じ。ちょっとした店には「人間国宝」のシールが貼られており、もうげんなりです。
この夏、道頓堀の盆おどりで、2025人が参加、世界最大規模の盆踊りを達成、ギネス登録とメディアは囃していました。恥ずかしい限りです。そもそも、盆踊りをやるのは日本人だけでしょう。ここへ、世界を持ってくるのは全くナンセンスです。
◎ノンブランド、無印こそ
こんなローカルなギネスが日本にはいっぱいありそうです。喜んでいるのは、英国のギネス本部でしょう。ISOも確か英国でしたね。みんな日本人の権威好きで、儲けているだけです。
権威やブランドに頼らなくても、みんなが認めるようなものが大事だと思います。ノンブランド、無印です。
◎自分鑑定が大事
ボクの知り合いの91歳の男性は、小学校以来、日記を一日も欠かさずに何があっても、つけ続けています。多分80年以上でしょう。すごい記録です。
ある社長さんは、毎日良いことをして、1日1善をメモにし、千日欠かさずに良いことをする千日修業を続けておられます。
ワケのわからないような権威付けより、自分の目で評価する姿勢が大事です。何ぼで売れる?お金も、モノの価値を判断できません。「開運、なんでも鑑定団」より、自分鑑定が大事です。自分の目で、“お宝”を探しましょう。
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