◎移転でお中元が大変
お中元、お歳暮の時期になると、ボクの事務所のように留守にしがちなところは困ります。不在票が入っており、宅配の人にまた来てもうためにしばらく事務所に待機しておかなければなりません。
とくに、今年は7月に事務所を移転したので、なおさら大変でした。でも、このお中元、お歳暮、実はビジネスとしても大事なツールでもあります。
◎誰よりも早いお中元
普通はその時期になるといつも通りにデパートから似たり寄ったりの商品を送られます。でも、経営者さんによっては、仕事以上にお中元、お歳暮にこだわっておられます。
誰よりも早くと、その時期になると、よそより早く贈って来られる会社があります。「その時期になると、みんな贈るわけですからね。それなら、一番先に贈るべき。目立たないとアカンでしょう」と、いの一番にこだわっておられます。
◎お歳暮は手渡しで
また、毎回、絶対同じものを贈って来られる人もいます。夏場なら素麺。それはそれで、もらう方にすれば、便利です。
あるベンチャーの社長は、お中元はデパートから贈られますが、年末のお歳暮だけは社長自ら贈答品を持って、手渡しされます。「忙しい時期ですが、自分の手でお届けすると、相手の方からは“わざわざ持って来ていただいて”と感動されます」と。
◎商品の中身だけでない
同じ商品でも、デパートから贈るのではなく、手渡しすることで、その商品の価値は上がることになります。商品の中身だけでなく、贈られ時期や誰が持って行くかによっても、その価値が変わるのです。
お中元、お歳暮ももっと大事に考えないといけません。そんな中、先日、取材の後でお客様から、ちょっと変わったプレゼントをいただきました。
◎ワイロ最中
静岡県牧之原市のお菓子屋さんの商品で、「ワイロ最中<したごころ>あり」でした。田沼意次はこちらの出身で、ワイロ好きな悪人のイメージがあります。
だから、地元の菓子屋さんが商品化したのです。小判を模した最中で、「付け届けは饅頭にかぎるのう」のプレゼントカードが入っていました。
◎山吹色のお菓子
このお客様は、後日ボクの事務所にも来られましたが、今度は「山吹色のお菓子」を手みやげでいただきました。埼玉県朝霞市のお菓子でした。
小判がたくさん並んでいる雰囲気のお菓子。「このお菓子のお礼の言葉はもちろん…お主も悪よのう…で、ございます」とコメントが挟んでありました。
◎お詫びに切腹最中
おみやげだって、ちょっと工夫してこだわると、商品の内容以上の効果がありそうです。このおみやげで盛り上がりました。
このほか、以前はこのコラムで東京の「切腹最中」も紹介しました。お客様へお詫びに行く際、「本来は私が腹を切らないといけないのですが、今回はこれで…」と、お腹からあんこがはみ出した切腹最中を渡して、怒りを納めてもらう仕掛けです。
プレゼントも工夫すれば、効果が倍増です。ビジネスに活かしましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞