一ノ坪製作所(TEL;0745・76・3181)は、生産性などを数値化する一方、大型モニターで全社員が情報共有。“見える化”で笑顔の見える職場づくりを進める。
奈良県香芝市に本社工場、三重県伊賀市に三重工場を持ち、一貫してスチール製品のOEM製造を手がけている。最近では、モニター用のディスプレイ台にも挑戦、自社商品とOEMで展開する。
「社員、お客様に当社の内容を分かりやすく知ってもらうには、まず見えることが大事です」と、一ノ坪英二社長は“見える化”に力を入れる。本社事務所と工場、三重工場には40-52インチの大型モニター4台を導入した。
テレビ会議に利用するだけでなく、常時各職場の映像を映し出す。「工場、事務所の映像を流すだけでも隣にいる様な感覚で、職場の空気感が変わります」と。
生産現場では、パソコンを大型モニターに映して、現在の生産進捗状況を現場スタッフ全員で確認、情報を共有する。それぞれの機械の前には、操作しているスタッフ名、仕事内容も表示し、誰が何の仕事をしているか一目瞭然で分かる。
また、機械には購入時の金額も表示して機械の価値をアピール。不良品には、スタッフ名や損失額を表示するなど厳しい、見える化もある。
社内報には、社員の笑顔の写真が満載で、仕入先の担当者の顔写真も掲載する。カーキ色の制服、ガラス張りの事務所と、見える化で元気な経営を進めている。
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