竹原編集長の明るいコラム

熱い思いのナニワの鳶職人 (Free)

2015年11月 7日

◎ちょっと変わったNPO法人

取材は、企業経営をメインにしていますが、時々、企業経営ではない団体、協会などの活動を取材することもあります。NPO法人もその1つです。ビジネスではなく社会的な活動をされているケースがほとんどです。
先日、そんなNPO法人を取材する機会がありました。ちょっと変わったNPO法人でした。名前は「浪速鳶伝統文化保存会」というえらい格式張ったものでした。

◎鳶職人の社会的な地位向上

建設現場で高いところで仕事をされている、あの鳶職人のことです。名前にある鳶の伝統文化ってなんやろか?と思ってしまい、会を設立された代表理事に「どんな活動をされています?」と確認しました。
「実は私、関東の出身です。大阪へ来て思ったのが鳶の仕事に対する見方が関東に比べて低いということでした」と。「これでは働いている社員、業界も元気が出ません。そこで、鳶職人の社会的地位の向上を図らないといけないと思いました」とおっしゃいます。

◎関東では鳶職人の地位が高いか?

なぜ、関東では鳶職人の地位が高いか?その1つが、一般庶民が尊敬する伝統文化があったからだと言われます。具体的には、木遣り(きやり)、纏い(まとい)、梯子(はしご)乗りでした。木遣りは歌、纏は江戸の火消しが振り回す演技、梯子乗りは、出初式でよく見かける梯子での曲芸です。
「大阪でもこの文化を継承できる人材をつくりたい。そうすると、立ち居振る舞いも良くなり、社員教育にもつながるのでは」と。鳶職人を抱える建設会社の社長さんでもあるため、社員の教育として考えられました。

◎木遣り、纏い、梯子乗りを教えて

でも、そういう文化は大阪にはほとんどありません。そこで、江戸消防記念会に、「木遣り、纏い、梯子乗りを教えて欲しい」と直談判。社長さんの熱い思いが伝わり、教えてもらえることになりました。
社員さんが3年間東京に通って木遣り、梯子乗りを教えてもらったそうです。今では、東京で開かれる出初式に、こちらの社員さんがメンバーに加わって、技を披露されるまで成長されました。

◎保育園や結婚式などで披露

その社員さんを中心に約20人のメンバーが日々木遣り、梯子乗りの練習をされています。その成果を地元の保育園や結婚式などでも披露され、人気を呼んでいるそうです。
こうした地道な活動を続けることが大事です。年末年始の防火活動にも参加されたら良いと思います。
建設会社社長の熱い思いが、ナニワの鳶職人の地位向上につながることを期待したいです。


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