⇒ 靴下一筋、歴史がありますね。
「靴下は古代からありましたが、約150年前には今私たちがよく目にする靴下の形が機械で編めるようになりその後、あまり進化していません。当社は大正11年に創業。高級なコーマ糸を使った国産靴下にこだわり、国内でのブランドイメージを浸透してきました」
⇒ 長く安定成長を。
「でも、それがいけなかった。ナイロンという新素材が出てきたのです。完全に乗り遅れてしまいました。その時良かったのは、後追いをしなかったこと。
うちは、伸び縮みのするスパンデックス素材と綿素材とのプレーティング引揃え(表と裏を分けて引きそろえる)による融合に注目。用途も一般用の靴下ではなく、スポーツ用の靴下に特化したのです」
⇒ 具体的には。
「当初はボウリング場で履く靴下からスキー用の靴下。ゴルフ専用ソックスは高額でも大ヒットしました。足の部位ごとに編み方を変え、足の形にフィットし、土踏まずを押し上げるように工夫した立体感のある『3DSOX』を開発しました」
⇒ そのパワーはどこから。
「染色から生産、出荷まで一貫生産体制を確立していること。サンプルカラー5万色、1つのソックスで200通りの編み方でつくれるソフト、ハードのノウハウを持っているからです」
⇒ 今後の展開を一言で。
「研究・開発と生産現場が一つになった特色を活かし、足にこだわるスポーツソックスをさらに進化させたいですね」
▽住所=大阪府松原市阿保3 -6 -27
▽電話=072・332・1563
▽事業内容=スポーツ靴下の専門メーカー。走る、自転車、ボルタリングをメインにスポーツソックス、さらに高齢者向けのゆったり楽に履ける靴下など多彩な商品を研究・開発、販売する。
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