竹原編集長の明るいコラム

『中小企業の小ワザが大切だ!』(Free)

2016年1月24日

◎堺市の町工場に取材

テレビの下町ロケットで、町工場が脚光を浴びています。ボクも町工場が大好きで、取材に行くとテンション上がります。サービス産業のような派手さありません。地味ながら、頑張っておられる姿は感動を与えます。
新年早々、大阪府堺市にあります町工場を取材しました。小さな工場です。1階は物置のような雰囲気。2階には大きな機械が置かれ、ここが仕事場です。

◎ちょっとしんどそう

ただ、大きな機械の上にもたくさんの物が置かれ、ほとんど稼働していないようです。うーん、ちょっとしんどそうな雰囲気です。社長にお話をお聞きしました。
「父が創業者です。創業当時は自転車のフレーム部品をつくっていましたが、需要は激減して今は自転車部品は全くつくっていません」とおっしゃいます。今は、ほぼ社長さん一人で仕事をされていました。

◎地道なモノづくり展開

自転車部品をやめて、今は何をつくっておれるのか?質問しました。「店舗向けの服を掛けるハンガーセットをつくっています。1人でやる分ではなんとか食べていけます」と、地道なモノづくりを展開されていました。
自転車部品で培った技術が、実は今もたくさん活かされていました。その1つが溶接です。自ら溶接の先端部分を改良して、熊手のような火口にされていました。「これだと素早く溶接が出来、効率が一気に上がります。お客様の納品も厳しくなっていますが、なんとか対応出来ています」と。

◎あっという間に溶接

自転車部品で培った40年の溶接のキャリアは、しっかり活かされているのです。諦めないで、コツコツやることが大切です。
実際に溶接するところを見せてもらいました。5つの火口から一斉に火が出て、パイプを一気に温めてあっという間に溶接されました。「本当は若い子を雇って、この技術を教えたいのです。でも、雇うお金も、教える時間もありません」と嘆かれます。

◎カッコ良い社長さん

今のままでは、社長の代でこの素晴らしい溶接技術は途絶えてしまいます。もったいない話です。日本のモノづくりにとっても、大きな損失ではないでしょうか。
こちらの社長さんは、おっしゃいます。「昔は堺が一つみなって自転車をつくっていました。自転車部品から撤退、廃業される会社が後を絶ちません。もう一度、堺の工場だけで自転車を作りたいですね」と。下町ロケットのような派手さはありませんが、ボクはカッコ良い社長と思いました。

◎モノづくりの中小企業対策を

観光も大事ですが、やっぱり日本はモノづくりです。大企業のような製造技術だけでなく、町工場の小ワザがしっかり残せる中小企業対策を考えてもらいたいと思いました。


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