◎車内をオフィス化
関西圏の中小企業の取材が中心なので、あまり関西から出ません。ただ、1月は新春講演会などを開催されるところが多く、時々遠出をします。その際、新幹線や特急などを利用します。
旅行がお好きな方は、車窓が楽しみにとおっしゃいますが、ボクは席に座るとまず窓の日よけをおろして、外の景色が見えなくします。そして、iPadを立ち上げて原稿やコラムを書き始めます。編集センターと全く同じ環境をつくり、オフィス化してしまいます。
◎見ていると体力消耗
取材した原稿が貯まっていることもありますが、もう一つの大きな理由は身体を疲れさせないためです。実は人間の目はすごいエネルギーを使っているそうです。とくに動いている景色をずっと見ていると、大変体力を消耗します。
これは100歳の経営者から直接聞いた話です。この方は疲れると、すぐに目をつむられます。まだ、80歳代のころ大阪でこの経営者さんを囲んだ勉強会をしていました。みんなが話し合っているのに、この方だけが目をつむっておられました。
◎目を開いて意見
お年だから寝ておられるのかなと思っていましたら、ちゃんと聞いておられるのです。この経営者さんに話をふると、目を開いて意見をおっしゃいます。
ある時、ボクが「どうして目をつむっているのですか」とお聞きしまたら、先に述べたような返事が返って来たのです。それ以来、ボクも疲れると目をつむるようにしました。
◎目を閉じると実感
確かに目をつむると、体力が回復します。講演会では90分目一杯しゃべりますから、結構疲れます。帰りの車内はオフィスではなく、寝室です。スマホやiPadも出来るだけ使わないで目を休めます。眠っていなくても、目を閉じるだけで疲れが取れるのが実感できます。
人ごみの中を長時間歩いていると、異常に疲れるのもこれと同じだと思います。身体を使うと疲れたことを実感出来ますが、モノを見ていることで疲れた感覚はあまりありません。でも、見ることは意外なほど体力を使っているのです。
◎目以外から情報を
パソコンだって、動画映像をたくさん貯めるとすぐに記憶容量が足らなくなります。それと同じ。動いているものを見るのは、すごい体力の消耗になっていたのです。
疲れたら目をつむりましょう。そうすると、目以外から情報を取り込むことできます。耳はもちろん匂い、肌感覚、気配などより敏感に察知出来ます。見えないものを見るには、目をつむることが一番良いと思います。
時には目をつむって、体力の消耗を防ぎ、感性や感覚を磨くのも良いかも知れません。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞