竹原編集長の明るいコラム

『メーカーブランドから産地ブランドへ』(Free)

2016年3月29日

◎お店も栄枯盛衰

商店街のお店、時代の流れの中で栄枯盛衰がハッキリしています。以前にも取り上げましたが、ふとん屋さん、時計屋さん、カメラ屋さんなどは衰退のイメージです。
それなら、伸びているところは何やと言われても、なかなか見つかりません。パン屋さん、カフェなど確かに人気ですが、その分競争も激しく、結果的にはなかなか難しい。大型郊外店の進出、インターネット販売などの影響で、町の小売店はどこも厳しいのが実情です。

◎厳しい果物屋の経営

その1つに、町の果物屋さんもあります。こちらも、昔に比べるとお店の数が大幅に減っています。先日おじゃました果物屋さんは、創業約130年の老舗でした。もともとは野菜も扱っておられましたが、その後は果物だけを販売されています。
「歴史はありますが、いやー、果物屋が生き残って行くのは大変ですよ。父の後を継いだ時は経営も厳しい状況でした」と、4代目さんは振り返られます。何とか生き残って行かなければいけないと、始められたのがジャムでした。

◎父の代からジャムづくり

確かにこれは的を得たビジネスでした。果物は足が早いです。ちょっと売れないと、熟し過ぎたり、腐ってしまいます。そうすると、もはや売り物にはなりません。
「きっかけは父がお得意様に手づくりジャムをつくって、プレゼントしており、それがお客様には大好評だったのです」と。それを思い出し、果物だけでは儲からないので、ジャムづくりを始められました。

◎目利き活かし素材にこだわる

果物屋さんのジャムですから、果物の目利きができ素材にこだわっておられます。「果物と砂糖だけ。添加物など一切いれていません。果物の味をしっかり味わってもらいたい」とおっしゃいます。
オシャレなカタカナのブランドを立ち上げられました。さらに、さらに商品名にこだわります。産地や品種を商品に導入されました。

◎デパートでブランドジャム

りんごやいちごも、単にリンゴジャム、イチゴジャムではなく、どこどこ産のあまおうイチゴジャムとされました。なるほど、お米、牛肉、豚肉など全てにブランドがついています。ブランドもの食材はこだわりが美味しい、でもちょっと高いというイメージがあります。
ジャムにもこのブランドイメージを活かすべきと、考えられたのです。ブランド果物を素材にしたジャムは、評判を呼びデパートなどから問い合わせが殺到。今では全国のデパートで置かれるようになりました。

◎栽培から一貫体制を

最近では、果物栽培にも乗り出されました。栽培からジャムまでの一貫生産体制を構築し、地域密着のジャムづくりを目指そうとされていました。
果物屋さんの新しいジャムづくりビジネス、経営資源を思う存分活かせる理屈に合った事業のように思えました。メーカーブランドから産地ブランドへ。消費者の嗜好も変わって来ました。ブランドジャムが人気を呼びそうです。


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