◎街でイクメンが目立つ
週末、街を歩いていると、子どもを抱っこしたパパとデパートの大きな紙袋を抱えたママによく出会います。時には、ママがいなくてパパだけが、2人の子どもを抱えて、街を闊歩する姿もみかけます。
パパは抱っこするだけでなく、家庭でも育児にかかわっているケースが増えています。このパパたちこそ、イクメンと呼ばれる存在です。
◎パパもママもフラフラ
一昔前なら、ママはどないしとんねん。平日フラフラになって働いているご主人に子どもを押し付けて、あかんやと、思われていました。でも、今は違います。
平日は育児に追われ、フラフラになっているのはママ。週末ぐらいは、ママをゆっくりさせてあげて。そんな社会的な流れの中で、イクメンが脚光を浴びています。ママの出産中に不倫していた政治家イクメンもいましたが…。
◎イクメンが抱っこひも考案
イクメンは、ただ育児に専念されているわけではありません。ご紹介するイクメンは、商品開発にも取り組んでおられました。子どもを抱っこする行為の中で、バッグにもなる抱っこひもを考案されたのです。
イクメンさんは、テレビの経済番組で、このアイデア抱っこひもを紹介。その年の大賞を受賞されました。このことがきっかけで、ボクが親しくしています東大阪の中小企業の社長さんが、商品化に乗り出されました。
◎熱い思いで販売
「うちはプラスチック系の商品ばかりつくって来ました。抱っこひもを商品化するのは、どうかなと悩みました」と、打ち明けられます。確かに、大切な子どもを抱っこするわけですから、もし何かで落として怪我でもされると大変なことになってしまいます。
「仲間や知り合いの業者さんは、全員反対でしたね。でも、これはホンマに便利なんですよ。世に出すことで多くのイクメンに喜んでもらえる」。そんな熱い思いで販売を始められます。
◎自社商品の開発は夢
すべて国産、安全対策にも気を使っておられます。約50人のママやパパの意見も聞かれ、大学の先生など専門家の知恵も加えて開発されました。当初は販売に苦労されましたが、最近では順調に売り上げを伸ばしておられるそうです。
下請け的な仕事をされている 中小企業にとっては、自分の手で商品をつくる自社商品の開発は夢でもあります。イクメンとコラボすることで、その夢を実現されつつあります。
◎シャッフルで新ビジネス
イクメンだけでなく、ママや主婦でも新商品のアイデアで持っている人も少なくありません。中小企業と消費者の知恵をシャッフルすることで、ビジネスチャンスが生まれそうです。中小企業経営者と消費者が出会う場づくりも必要だと思いました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞