竹原編集長の明るいコラム

『世界へ!着物からkimono』(Free)

2016年10月29日

◎画期的な商品は売れない

 良いものをつくっても、なかなか売れない。このコラムでも、何回も話していますが、本当にそう思います。それも、従来のものとは一線を画した画期的な商品であればあるほど、売れないのです。
 先日、京都の会社を取材しました。京都には衣食住と、京都らしい良いものがたくさんあります。今回はその1つ、衣でした。西陣など京都の和装も全国的に知られています。

◎悉皆とは??

 京都で着物に携わっておられる4代目の方でした。「着物の何をされているのですか?」とお聞きしました。そうしたら、「悉皆ですわ」という返事です。「しっかい」と呼ばれる着物に関する全てのことを担当する人のことでした。
 和装業界では、悉皆は常識です。でも、ボクのような素人には、初めてお聞きしたときは、「何それ」と思ってしまいました。「ことごとくみんな」という意味で、着物の全てを熟知されている方でした。

◎着物の欠点を補った

 でも、今回おじゃましたのは、その着物の難しい話ではありません。着物に革命を起こそうとされている画期的なものです。
「着物をなかなか着てもらえない理由の一番は、一人で着れないこと。それに、すぐにはだけてしまいます。着物を着ていると苦しくて着心地が良くありません」と、着物の欠点を指摘。そこで、これまでの着物の知識を活かして、その欠点を全て補った着物を開発されました。

◎外からは変わらない

 と言っても、従来の着物とは全く違うわけではありません。従来の着物をほどいて、仕立て直すことで、すぐに着れて、はだけず、息苦しくない着物にし直されたのです。
 外から見た感じは、これまでの着物とは全く変わりません。長襦袢と着物を合わせて縫うほか、腰ひもの代わりに着物に直接ひもを付けられました。

◎振袖2分32秒で完成

 その結果、3分程度着物が着れるようになりました。洋服を着る時間とほとんど変わりません。さらに、振袖でも、4回練習された方が、なんと2分32秒で着ることに成功されました。
 着物だけではありません。帯も同様に最初の段階で形をつくって縫ってあり、そのまま着物の上から巻くことができます。仕立て直し代は5万円からと、それほど高くはありません。

◎なかなか浸透しない

 この着物はたたんで、タンスに仕舞えますし、旅行にももって行けます。いやいや、これで新しい着物が誕生。着物のマイナスがなくなったので、これから、一気に普及するのではと思います。
 そうしたら開発した悉皆屋さんは、「なかなか思うようには普及しませんな」とおっしゃいます。無料体験など、あの手この手で普及を目指しておられるのですが、なかなかうまく行かないとのこと。

◎着付け教室大打撃

 「この着物が本当に普及したら、日本の着付け教室は大打撃になりますからね」と。着付け教室、着物業界もなかなか、この画期的は着物の普及を応援しないのです。
 日本の文化でもある着物は、簡単に着れることに抵抗感があるのかも知れません。ということは日本市場ではなく、ボクは外国で売るべきだと思います。外国人で日本の着物を着た人がたくさんいます。

◎外国からまず普及

 そんな人たちに、この画期的な着物は魅力的です。外国からまず普及させて、その後に日本でも売る。その際は「着物」ではなく、「kimono」ブランディングにすると良いと思います。


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