◎消費に変化
豊かになると、消費の仕方も大きく変わります。その変化は男性より女性によく現れるようです。男性も女性も基本はケチ。いやいや、ちょっと表現が良くありません。不必要なものには、お金を出さないということ。
スーパーの安売りチラシが入っていると、女性はしっかり見つけて10円でも安いお店に遠回りしてでも買いに行かれます。男性はそこのところはおう揚で、10円のために、わざわざそんな時間をかけなくてもと思ってしまいます。
◎くだらないものにお金
でも、家とか自動車とか大きな買い物になってくると、男性は「いますぐに買わなくてもエエのでは」と、買うことに躊躇してしまいます。まあ、これは男性、女性というより、ボクの購買意識だけかも知れませんがね。
言いたいのは、消費者の意識が大きく変化していることです。ケチうんぬんは別に、生活に別段必要でもない、くだらないものに平気でお金を掛けるようになっているのです。その購買の動機の1つが、“カワイイ”でした。
◎。「ラテアート」の教室
先日、取材したのはカフェでした。でも、こちらのカフェはただの街のカフェではありませんでした。「ラテアート」の教室と併設したカフェを運営されていました。
ラテアート、ご存知でしょうか?エスプレッソにスチームして温めたミルクを注ぐときに描くデザインです。エスプレッソの茶色とスチームで泡立ったフォームドミルクの持つ白色でカップの上にハートなどを絵を描きます。
◎クマやウサギなどの絵
注ぎだけでデザインを作るケースもあれば、楊枝やチョコレートソースを使ってクマやウサギなどの細かなカワイイ絵を描くこともできます。
こちらの店主は、以前はカフェで働いておられました。カフェの現場でラテアートを学んだのがきっかけで、競争の激しいカフェではなくラテアート教室を始められたのです。
◎年間で累積3000人
マンションの一室でスタート、ホームページなどのインターネットを活用してアピールされました。ホームページには、カワイイラテアートの絵がたくさん載っています。
ボクもこの写真を見ていると、ついついやってみたくなります。そう、実際に生徒を募集されると、なんと年間で累積3000人が来られたそうです。
◎若い女性が中心
「若い女性はカワイイで来てくれます」とおっしゃいます。実際、お客様の8割は女性だそうです。業務用のエスプレッソマシーンだけでなく、家庭用の安価なものあり、手軽にラテアートにチャレンジできると喜ばれいます。
1回コースなら参加費は3500円程度。最近ではイベントでラテアートのコーヒーサービスをして欲しいというニーズも多くあるそうです。
◎コーヒーの新たな付加価値
コーヒーはただ飲んで味わうのではなく、見て楽しむという新たな付加価値がついてきたのです。言われて見れば、料理だって味わうだけでなく、盛り付けなどの見て楽しむことが当たり前になっています。
豊かな時代の消費は、どんどん進化しているのです。カワイイという感覚が理解できないと、これからのビジネスはうまくやれないかも知れません。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞