メジャークラフト(TEL;06・6251・4130)は、“後発の強み”を活かし、低コスト、ブランディング、新技術の開発に全力投球。創業15年で年商20億円に成長、ルアー釣り具市場で活躍する。
「創業して15年目、釣り具業界では新参者です。差別化をしないと生き残れません」と、森津義夫社長。大阪市中央区久太郎町に本社、中国とベトナムに工場を持ち、ルアーフィッシングに的を絞った釣り具を生産販売する。
竿をメインに、ルアー(疑似餌)にも進出するが、「後発ですから大手よりも安い値段で販売する一方、ブランドイメージづくりにも力を入れています」と。コストダウンするには安定した生産体制が不可欠と、独自のブランディング戦略を進めて、販売促進を図る。
大手は展示会での販促活動を進めるが、メジャークラフトは展示会には出展せず、釣り関連のテレビ番組のスポンサー、専門雑誌広告などに絞る。「ルアーフィッシングファンだけに絞った効果的な販促活動に徹しています」と。
さらに、昨年末からルアーフィッシング用の釣り針にも進出。針と糸をシュリンクではなくエポキシ樹脂で圧着する独自の技術を開発、従来に比べて4割も強度を高めた。また、今春からポリエチレンを4─8本で撚り込んだ釣り糸「Pライン」を開発、細くて強いのが特色だ。「ブランドイメージを大切にした普及品が当社の強み」とし、来年には30億円の売り上げを目標にしている。
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