坂 ノ 途 中(TEL;075・200・9773)は、京都を中心に新規就農者が生産した農薬・化学肥料不使用の野菜を仕入れてネットなどで販売。環境負荷の小さい持続可能な農業を普及させることを目指している。
「フランス系の金融機関を退社し、夢だった農業ビジネスを起業。ようやく軌道に乗り出したところです」と小野邦彦社長。新規就農者の野菜を買い取り、ネット販売のほか、小売り・飲食店と直営の京都2店舗、東京2店舗で販売する。
提携農家は京都をメインにその他関西エリア、中四国 の30歳代の若者が中心。農薬や化学肥料などは使わないオーガニック系の野菜約400種類を扱う。「オーガニックでこれだけ種類をそろえているところはまずありません」と。
新規就農者の野菜は生産量が少量・不安定になりがちなのを理由に、仕入れを敬遠する業者が大半。しかし、小野社長は「勉強も良くされています。長年やっておられる農家に負けない美味しい野菜をつくっています」と品質の良さを認める。
Sセット(7~9種類とおまけ1種類)で2250円(送料別)。例えば大根だけでも数種類そろえ、珍しい野菜も多く、お客様のリピート率が高い。定期宅配客は全国で約1000軒。今期は倍の2000軒を目指す。
新規就農の小規模農家が生計を立てられるビジネスモデルを構築。規模を追わない、環境負荷をかけない農業を目指し、新規就農者を支援して日本の農業を改革しようとしている。
このほか、農家と小売店・飲食店が直接出会うネット通販「farmO」の運営、ラオス栽培のコーヒー豆の販売、就農準備支援プロジェクトなどを展開中。
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