◆凄い歴史ですね。
「慶長年間の創業で30 0年以上の歴史です。江戸 時代は塩を販売、長男は熊 太郎で息子に熊の字を付け たので、商品の〝塩〞と〝熊〞 から屋号を塩熊商店にした そうです」
◆ 11 代目ですか?
「はい、ただ私は婿ですから熊はついてい ません(笑)。祖母 と父からは屋号と 家は残して欲しい と言われています。 ただ、事業内容は 変化に対応しない と生き残れません」
◆と言うと。
「主力だった建築 材料を縮小し、今 は雑貨販売です。 枚方は大阪と京都 の交通要所で歴史 のある商品も残っ ています。そこで、 現代風にアレンジ した〝くらわんか 茶碗〞、小豆島の塩、
小物商品などを扱っていま す」
◆くらわんか茶碗?
「長崎県波佐見町のくら わんか焼きです。枚方でた くさん売れたのでこの名前 が付きました。枚方の子ど もたちに教えたいと、波佐 見町で江戸時代の茶碗を復 刻、DVD教材とセットで 地元小学校 45 校 に配っていると ころです」
◆ ボラティ アで。
「そう。地元の 人の発案で毎月 第2日曜日に〝枚 方宿くらわんか 五六市〞を開催。 当店を含めて約 200店舗が並 び数千人が訪れ ます。私も地元 のために何かを やらないとね」
◆ 老舗の後 継で心掛けてい ることは?
「祖父は枚方信 用金庫の2代目理 事長。企業経営だ けでなく社会貢献 にも尽力しまし た。会社はお金儲 けだけでなく地域 に役立つことも大 切。多くの人とつ ながり、枚方を賑 わいのある町にし たい」
▶住所=大阪府枚方市三矢町3-21
▶電話=072・844・0301
▶事業内容=雑貨販売
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