◎年末年始はラグビー一色のメディア
年末、年始のテレビ番組では、ドラグビーワールドカップの日本選手の活躍が目立ちました。NHK紅白歌合戦、お笑い番組、スポーツ番組からCMまで、泣く人、笑わない人などラグビー日本代表選手を嫌という程見せられました。
それに比べてサッカー選手の姿はほとんどありませんでした。メディアの人は、サッカーからラグビーに舵を切ってもてはやしていました。まさに、日本的です。みんな一緒が大好きです。
◎横浜まで観戦に
そういうボクも、ついついラグビーの波に乗ってしまいました。年末に取材した会社の理念が、1人はみんなのために、みんなは1人のためにでした。そう、ラグビー精神を表した言葉です。
社長さんは元ラグビー選手でした。
「令和元年は大変嬉しい年でした。日本がラグビーでこれだけ盛り上がりまいしたからね」と、社長さんはおっしゃいます。横浜でのスコットランド戦には、わざわざ観戦にも行かれ、未だ感動冷めやらずという感じでした。
◎就任以来黒字経営
「当社の経営理念にもあるOne for aII.AII for oneのラグビー精神が注目されましたね。我が意を得た思いです」とおっしゃいます。中学校からラグビーを始め、高校、大学でもラグビー、卒業後はクラブチームで日本1に輝くなどラグビー人生を歩んでおられます。
父の後を継いで社長に就任されましたが、ラグビー精神を経営に活かして全社一丸の“ワンチーム”で会社を成長させてこられました。現在は社員約30人で、就任以来黒字経営を続けておられるそうです。
◎会社もラグビーも同じ
お菓子の商社さんで、全国での営業展開され、社員1人ひとりの力量が1番のポイントでもあります。「ラグビーは個人ではなくチームで戦っています。試合が始まると監督は何も指示出来ません。
ピッチに降りた選手は自分たちで考え行動します」と。会社も同じで、営業現場では1人ひとりの営業マンが自分の判断で行動します。
◎ラグビーの戦略や戦術を活かす
「だから、いつもプラス思考で個人の力量を上げる教育に力を入れています」と人材教育にもラグビーを持ち込まれます。年2回は全社員参加の合宿を行い、情報を共有してワンチームの体制を構築されています。
「自分の役割を果たした後は、次にどうパスするか、ワンチームとしての発想を学びます」と。毎回ビデオで合宿内容を録画し、次回の営業戦略の参考にするなど、ラグビーの戦略や戦術を活かしたお菓子の経営を進めておられました。
◎中小企業の経営に役立つ
そこで、ボクは社長さんについつい提案してしまいました。「メディアは、今はラグビーが大好きですよ。社長のしておられる経営戦略はまさに“ラグビー経営”ですよ。このキャッチーを前面に打ち出すべきです」と。
社長の言葉からトライ、ノーサイド、ワンチームなどラグビーの用語がたくさん出ます。どれも中小企業の経営に役立つものばかりです。
◎ラグビー経営に興味
メディアの人もラグビー経営に興味を持ちそうです。「ラグビーの経験を活かした独自性、差別化によりワンチームでかゆいところに手が届く営業戦略を進めたい」と。元ラガーマンの社長さんは、元気トライに挑戦しておられました。
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