ニシキ合金(電話072・432・3901)は、高度な製造技術とデジタル化で磨きレス、スキルレスを推進。
一方、個々の従業員とは3カ月目標の達成率に応じた褒賞制度を導入、デジタルとアナログ融合の元気経営でシェアアップを目指す。
1954年の創業。現在、大阪府貝塚市に本社工場、和歌山工場、タイ工場を持つ。住友電気工業(現住友電工ハードメタル㈱)の指定協力工場として、超硬質合金を用いた耐摩耗性工具を製造。飲料缶の金型、車関連部品、電池部品などを主力にし、飲料缶の金型では2桁のシェアを誇る。
3年前から後加工で磨かなくても鏡面になる最先端の切削設備を導入、「磨きレスが軌道に乗ってきました」と髙石和幸社長。コスト競争力を高めることができ、令和3年にはさらに大幅シェアアップを目標にしている。
5年前からいち早くデジタル化に挑戦、個人の技術を社内に蓄積、継承する“スキルレス”を推進。従業員約50人のうち約40人がタブレットを持ち、工程管理、作業指示を行い、1日の仕事情報を提。「令和3年夏には約8割のスキルレス化が実現。今後はAI、IoTも活用したい」と、デジタル化を進める。
一方、従業員に対して髙石社長は3カ月に1度の個人面談を実施。従業員は3カ月後の目標を表明し、その達成率に合わせて褒賞金を支払う制度を導入する。
デジタルとアナログ融合で会社の元気づくり進め、現在の年商12億円を3年後には15億円に高める計画だ。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞