圧力鍋を製造販売するワンダーシェフ(電話 06・6334・4341)は、社員一丸で新製品ラッシュとなっている。ポータブルエスプレッソメーカー、ドライフードメーカー、定温調理もできる電気圧力鍋の発売を計画、SNSでの発信を強化し販売拡大につなげる。
創業72年の歴史を誇り、大阪府豊中市に本社を置く。当初は調理道具から開始、23年前から圧力鍋を主力にする。日本で企画設計しマレーシア、中国で海外生産、日本で検品して出荷する。
3ℓから30ℓまでの圧力鍋を手がけ、「15ℓ~30ℓの業務用大型機種は当社だけです」と伊藤彰浩社長は強みをアピール。
最近、日本最大のレシピサービスを展開するクックパッドと連携して販路開拓を図る。
圧力鍋の需要が伸び悩む中で、新商品の開発に力を入れる。従業員の提案で1月に発売したのがハンディタイプのエスプレッソメーカー。簡単にエスプレッソがつくれ、キャンプなどに使える。
さらに、3月には25℃から99℃まで、1度C単位で温度設定ができ定温料理に使える電気圧力鍋を発売。5月には自社開発のドライフードメーカーの発売も予定している。
一方、SNSでの情報発信を強化。令和2年5月からライブでYouTube料理生配信をスタート。伊藤社長が出演し、圧力鍋を活用した料理メニューを紹介。20年前から社長夫妻がメルマガで毎月2回季節のレシピを提供、3月で500号を迎える。約3万3000人のフォロワーを持ち、アフターサービスに一役買っている。
「おいしくて、楽しくて、しあわせな食卓を作ることが当社の事業目的です」と、圧力鍋に続く新商品に期待している。
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