◆今年創業60周年。
「ありがとうございます。昔は街に銭湯があり必ずマッサージチェアが置かれていました。そんな時代の中でマッサージ関連の会社で働いた後、独立して始めました。30社以上もありましたが、今は大手で残っているのは当社だけです」
◆長く続けられたのは?
「稲盛氏の盛和塾に入って経営哲学を学びました。利他の精神など人間として〝使命〞を考えるようになり経営に活かしました。7年前に中国工場を閉鎖し、出身地の鳥取・大山工場に移転、国内復帰したのも良かった」
◆中国企業も参入しています。
「特許を取得して防戦していますが、400社近いコピーメーカーが乱立しています。マッサージチェアは日本が生んだ文化的健康製品です。長年のノウハウと文化的な特色を活かし新商品戦略で勝負しています」
◆例えば。
「今年、〝肩こり疲労回復、健康経営で社内活力アップ〞をキャッチフレーズに3分間のマッサージを提供する新製品を発売しました。初の月々5000円以下でコンパクトなタイプです。生産性が15%アップしたデータもあります」
◆今後の夢は。
「世界の家庭でテレビや冷蔵庫のようにマッサージチェアを必需品に普及させたい。1兆円の市場規模があります。日本人は優秀ですが、今は少し元気がありません。命がけで働いて大きな夢を実現して欲しいですね」
▶住所=大阪市淀川区宮原4丁目2-10 PMOEX 新大阪6階
▶電話=06・4807・9111
▶事業内容=マッサージチェアの製造販売。経営者向けに稲田経営塾を開講。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞