翁水産(TEL06・6329・6237)は、BtoC商品の販売にも力を入れる。各部署から集まったスタッフが定番商品、季節限定商品を企画、無添加だしパックなど隠れたヒットを飛ばしている。
昭和4年に大阪で創業した老舗昆布・佃煮の一次問屋。大阪市東淀川区豊里7丁目に本社、直営店舗を持つ。「北海道、青森、岩手から昆布を仕入れて、街の昆布屋さん、佃煮店、飲食店など業務用向けに販売しています」と、青木隆輔社長。
「約20年前から一般消費者向けの昆布・佃煮の販売を始めました。翁水産の昆布・佃煮として浸透しています」と。営業、事務、倉庫、店舗スタッフに広報担当者も加わり、毎月商品開発会議を開く。
展示会や地方の佃煮店から見つけた商品を持ち寄り、試食して仕入れる。また、得意な昆布をメインにしたオリジナルの企画商品も販売する。
春夏秋冬の季節限定商品で約10種類、定番商品約30種類をラインナップ、カタログ通販、ネットショップ、本社店舗で販売。最近では、Twitter、InstagramなどのSNSでも発信、若い世代の市場を広げている。
オリジナルの「無添加だしパック」は、昆布をはじめ、うるめいわし、さば、宗田かつおと、全て天然・国産原料。何回も試食して商品化、8g12袋入り694円でリピーターの人気商品になっている。
全売り上げに占める比率は7~8%だが、「6年後の創業100年までに10%を達成したい」とBtoC商品に注力している。
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