千総(TEL 072・247・7388)は、今夏、堺市美原区に果実から一貫してジャムなどを製造する新本社工場を完成。1階にはカフェ&ショップ、2階にはキッチンを完備したシェアスペースを配置、中小企業の食品ビジネスをサポートする。
堺市美原区黒山「ららぽーと堺」から徒歩1分にある。2階建て延べ床面積は約980㎡。「コロナ禍の中で大変でしたが、なんとか竣工を迎えました。この施設を活用して地域や中小企業を元気にしたい」と西辻宏道社長は期待する。
大阪で創業136年の歴史を誇る果物店。現在は果実ジャムを自社ブランドで約40種類、生産農家などからOEMで約80種類を製造販売。自社農園ではブルーベリーも栽培する。このほか、フルーツドレッシング、ビネガーなども製造販売。従業員は23人で年商は約1億2500万円。新本社工場は、品質管理のHACCP施設補助金と事業再構築補助金を活用して建設した。
1階にはカフェ&ショップ「NANASOFUTA」があり、ジェラートに温かい珈琲や自家製ジャムをかけたアフォガード、果実酢ソーダなども提供する。奥には工場があり、店内の窓から見学も出来る。
2階は本社事務所とシェアキッチンがある。左右対称に2セットの厨房設備があり、日替わり飲食店、撮影用スタジオ、マルシェ、セミナーなどに利用できる。
農産物の加工、300種類を超える食品開発、販路開拓などのノウハウを活かし、地域活性化、生産農家の6次産業化、中小企業の食品事業を支援する。「ISO22000を取得し、品質管理体制を整えて今後本格的に海外進出したい」と、西辻社長の夢は広がっている。
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