◆突然の社長就任。
「昨年3月末、4月新入社員式のサプライズをどうする?と相談を受けていた矢先、50歳代の若さで3代目社長が急逝。もう、びっくり。金融機関からも早く社長を決めて欲しいと。これまでの経緯もあり、私が社長に」
◆女性社員から。
「専業主婦をしていた時、ハウスクリーニングの新規事業で当社の人材募集を目にしたのがきっかけ。3代目社長の初採用社員が私でした。現場の人財育成、営業、そして財務を担当、10年前には実印を預かるまでに…」
◆全幅の信頼を。
「3代目は子ども向けの〝お掃除博士〞など外部認知を高める仕事、私は内部固めに取り組んでいました。肩書きは統括部長ですが、3代目の相談相手で番頭の存在。金融機関や約120人のスタッフも理解してくれました」
◆苦労から学びも。
「会社を存続させて雇用を守らなければなりません。創業家から会社と私個人が株式を引き取る形で解決。社長は会社のエンディングノートをつくるべき。信頼できるブレーンがいたことも助かりました。現在、稲村和美・尼崎市前市長など専門家4人が顧問に就任しています」
◆今後の抱負は。
「お陰様で前5月期決算も黒字でした。先代の遺志を継いで、従業員の夢や幸せを応援する100年企業を目指します」
▶住所=兵庫県尼崎市築地2丁目6-25
▶電話=06・6401・5915
▶事業内容=1959年の創業。尼崎市を中心にビルメン
テナンス、ハウスクリーニングを行う。年商は約2億円。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞