日本料理「新」(あらた、TEL 072・703・9747)は、大阪府豊能郡能勢町にある日本料理のベンチャー企業。“うまみ”をベースに地元の素材を活かし、山の中で五感に響く“新日本料理”を提案、世界へ日本料理を根付かせようとしている。
能勢町山辺1136、看板などもなく、山道を上がったところにある。築150年の古民家をオシャレに改築し、2021年6月にオープンした。「四季の景色を見て京料理とはまた違うことに気づき、能勢の自然や恵みを活かし、五感に訴える料理を提供しています」と代表の中井建さん。39歳、奥様と2人でお店を運営する。
京都老舗料理店で10年、大阪北新地寿司店で修業し、ベルギーへ。欧州連合日本政カフェ&ショップとキッチンシェアも府代表部料理長を務め、外務大臣表彰を受賞。日本料理に欧州の技法を取り入れ、魅力ある日本料理に進化させた。
その実践の場が能勢日本料理「新」。正午からのランチ、午後5時からディナーの各2組限定。昼夜共通のコースメニューで、全10品目1万6500円。秋は地元の銀寄せ栗、冬は熊鍋などジビエ、春は山菜が並ぶ。「その日の食材を見て決める直感料理。見た目フランス料理もありますが、昆布やカツオ出汁で“うまみ”を引き出しています。お椀のお吸い物もお出しします」と。
お客様は京阪神や全国、最近はSNSで知った外国人も多い。中東に続いて今夏にはベルギーやフランスを訪問、現地の素材を活用した日本料理を紹介して話題を集めた。「日本料理が世界に広まっています。定着させるのが私たちの役目」と、日本料理の新たな進化を目指している。
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