健康食でモノづくりをバックアップ

明星金属工業

2023年11月 1日

明星金属工業（TEL ０７２・８７７・１６６１）は、社員食堂のランチメニューを工夫、社員の元気づくりに取り組む。四條畷学園短期大学など大学と連携し、野菜摂取を促進する“Ｖ . Ｏ . Ｓメニュー”を開発、健康食でモノづくりをバックアップする。

大阪府大東市野崎４丁目に本社工場を置き、自動車用のプレス金型生産を行う。グループ従業員は約１５０人で年商は約２５億円。本社工場には約９０人が在籍する。

「自前の食堂を持ち、同じ釜の飯を食べる昼食を大切にしています。日替わりメニューは１００種類以上。地元の食材を使い、ご飯もおかわり自由です」と上田幸司社長。

社員の健康づくりにも取り組みたいと、町工場では珍しい大阪府が推進するＶ.Ｏ.Ｓ健康メニューに挑戦する。

四條畷保健所の紹介で昨年千里金蘭大学、今年は四條畷学園短期大学と連携し、野菜たっぷりで適油適塩を考慮したＶ.Ｏ.Ｓメニューランチの提供を開始。四條畷学園短期大学ライフデザイン総合学科中川玲子教授の指導で学生が開発した「野菜が摂れるみぞれ煮定食」が好評だ。

９月には本社工場食堂で、大阪公立大学の学生による「いわしとじゃがいものチーズ焼き」と「野菜たっぷりスンドゥブチゲ」の２品の試食会を開催。上田社長はじめ役員、厨房スタッフが意見を交わした。

１日８０食を約２時間で作れるか、コスト（１食３５０円）内におさまるか、実食までのハードルが高い。今後、全社員による実食会を行い、３分の２以上の了承を得てランチに登場する。

地元小学校から社員食堂の取り組みを授業で紹介したいとの申し入れがあり、町工場のランチに熱い視線が集まる。