太洋商店(TEL 06・6264・6781)は、2025年大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」に出展する。お米を原料にした合成皮革「ライスレザー」を活用、服飾専門学校の学生とコラボ
した作品を展示、世界に環境の大切さを訴える。
昭和55年の創業。産業資材、介護関連素材、テキスタイルを扱い、年商は約13億円。「環境配慮の繊維が世界的に注目。日本で開かれる万博ですから、食用にならないお米で作った環境配慮レザーを訴えたい」と、東出達也社長は期待する。
「REBORN」をテーマにする大阪ヘルスケアパビリオンは、大阪商工会議所と協同組合関西ファッション連合が取り組む。「サステナブルに基づく繊維・ファッション産業の未来共創プロジェクト」を実施し、展示・出展ゾーンへ出展を希望する25社の1社に選ばれた。
ライスレザーは、太洋商店とコバオリ(京都市)、土岐(大阪市)の3社が連携し、東洋クロスで合成皮革化した環境にやさしい素材。「資源米を生産することにより福島震災復興、CO2 排出削減、国産による輸送コストの削減にもつながります」と。
今後、服飾専門学校の学生と一緒に展示物の具体的な内容を企画、万博開幕に向かって完成させる。開幕期間中の1週間にわたり展示、環境配慮の繊維をアピールする。
万博出展を機に、「今後、ファッション関連だけでなく、産業資材でも環境を重視したい」と、2025年には環境配慮型繊維で売り上げの1割を目指す。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞