今西土地建物グループ(☎06・6222・3344)は、フランス・パリでシェアリング型のマーケティングショールームを展開。今夏パリオリンピックの開催もあり、日本の中小企業の商品を世界へアピールしたい考えだ。
創業は1955年。大阪市中央区北浜に本社を置き、今西建設などとグループを形成、オフィスビル、不動産仲介、不動産コンサルティング事業を行う。
経営多角化でパリ在住の日本人とコラボし、2015年に海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)からの出資を得て「ENIS(エニス)」を設立、「Maison Wa(メゾンワ)」を開業した。
パリ1区のルーブル美術館、オペラ座からも近く、日本人街もある中心エリア。
総面積は約160㎡で、半年か1年契約で約60㎠の展示スペースを利用できる。「将来の本格販売に向けたマーケティングができます。日本の商品に興味のあるプチ富裕層も来店されます」と今西頼久社長。
利用料金は、月額3万3000円から5万5000円とリーズナブル。当初伝統工芸品が多かったが、今では中小企業・自治体など年間約50社が活用している。
約10人の日本人スタッフが常駐し、展示ブースでお客様と会話しながら商品を説明してくれる。大阪の工具メーカー、北海道のてぬぐいメーカーなどが出展し、販売実績をあげてリピーターも増えている。
今夏はパリオリンピックもあり、「中小企業の商品を売り込むチャンス」とし、出品企業を募っている。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞