竹原編集長の明るいコラム

ニュービジネスのちんどん屋(Free)

2011年7月 3日

◎古いビジネスでも元気

 ニュービジネスからオールドビジネスまで、本当に驚くほどいろいろなお仕事があります。新しいビジネスは元気があり、古いビジネスは元気がないのか、というと、どっこい古いビジネスでもしっ
かりとがんばっているものも少なくありません。

 先日、取材しましたのが、まさにオールドビジネス、最近ではあまり見受けられなくなった、ちんどん屋のお仕事でした。大阪市内にあり、あまり派手な印象のない地味なオフィスでした。

◎コミュニケーションカンバニー

 もちろん、この日は仕事がなく社長さんは普通のスタイルでした。「ちんどん屋とは懐かしいお仕事ですね」と質問しました。

 「この仕事はコミュニケーションカンパニーですよ」とおっしゃいます。「テレビやインターネットでもいろんな宣伝をされていますが、一方通行。買いたいお客様だけが興味を示し、会話にはなっていません」と。ところが、ちんどん屋は違うと言われます。

◎ちんどん屋で会話が成立

 「ちんどん屋が宣伝しているお店や商品に興味がなくても、街のおっちゃん、おばちゃんは話しかけてきます」と。「ときには、なんやったらチラシ配っといたろか」と言ってくれるそうです。そこには、コミュニケーションが成立されているというわけです。

 確かに、今の時代、コミュニケーションが取りにくい時代になっています。家族、学校、会社とコミュニケーションがうまく行っていないところが多く、社会問題にもなっています。

◎デジタルからアナログへ

 そこに、ちんどん屋が加わると、コミュニケーションがスムーズになるというわけです。「商いは文化ですよ。安いから買うというだけでなく、おもろいおっちゃんやから買ったろか、となります」と。そこには、笑いや楽しさも必要です。

 時代がデジタルになるほど、こうしたアナログのちんどん屋が注目されるのです。昔は新規開店のお店に、人を呼び込むためにちんどん屋さんの役割がありました。しかし、現在は、ショッピングセンターのなかで、場を盛り上げるために使われたりします。

◎海外でも活躍

 集客だけでなく、雰囲気作りです。西日本を中心に活躍されていますが、時には大手企画会社の依頼で、東京でも仕事をされます。

 さらに、パリ、ロンドン、ミューヨークでも、日本企業のアピールや日本の文化交流として、仕事をされたそうです。確かに、ちんどん屋の仕事は海外にはありません。最近では、中国でも喜ばれるそうです。

◎人材教育にも活用へ

 古いビジネスでも、時代の流れで再び脚光を浴びると、ニュービジネスに変身するのです。企業の人材教育にも、ちんどん屋のノウハウが活用できるのでは、とおっしゃっておられました。


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