竹原編集長の明るいコラム

生き残りへ、熱い戦い (Free)

2011年8月28日

◎メッキ工場が新ビジネス

市場の縮小、円高など日本経済の先行きが、見えません。中小企業さんにとっては、死活問題でじっとしていられません。将来のことを考えて、新しい戦略を打ち出し始めています。

先日、取材しましたメッキ会社さんでは、下請けのメッキとは、全く関係のない新しいビジネスを立ち上げられました。

◎夢は自社ブランド品を持つ

現在のメッキ事業でも、技術力の高い機能性メッキに力を入れておられ、経営は今も順調です。でも、「これからのことを考えると、メッキ以外の成長分野を今から探しておかないといけません」と言われます。

社長から会長に退いたのを機に、遠い将来を見据えた戦略を立ち上げられました。

「下請けの仕事をずっとしてきたものにとっては、自分のところの商品を持つのが夢でした」と。確かに下請けの仕事をされている経営者さん、自社ブランド商品を持つのが共通の思いでもあります。

◎車をピカピカにする

しかし、実際に自社ブランド品を開発して販売されて成功しているところはあまりありません。「そうは簡単に行かないこともよく分かっていますよ」とも言われます。

その第一弾として、発売されたのがカー用品でした。ガラス粒子を活用して、車のボディをピカピカにするコーティング剤です。金属に皮膜するという意味では、既存のメッキ事業と近いと言えば近いです。

◎営業部長を招聘

もちろん製造部門があるわけではありません。協力工場につくってもらう、ファブレスでの自社ブランド商品です。商品を見せていただきました。なかなかの出来栄えです。

というのも、この事業に当たっては、以前大手化学会社の営業部長をされていた人を招聘して商品化されたのです。こうした商品の販売ルートも熟知されており、販売のノウハウもあります。

◎香るコーティング剤

いくら良い商品をつくっても、出口戦略が見えないと、売れません。こちらでは、販売のプロをスカウトされて挑戦されています。もちろん、商品にも色々な工夫をされていました。

ボディをピカピカにするのは当たり前。それ以外にどんな付加価値を付けるか、ということです。ありました!それは香りでした。
「値段も安いし、もう1つは女性をターゲットにしています」とおっしゃいます。そこで、スプレーの液体の中に、ピアソープの香りを付けられました。

◎女性客に喜ばれる

車を洗いながら良い香りが楽しめるということで、女性のお客様には喜ばれると思います。メッキ業から自社ブランド品への挑戦。この夏、大阪の町工場では、生き残りを賭けた熱い戦いが始まっていました。


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