竹原編集長の明るいコラム

新製品出さない、付加価値戦略

2011年10月 8日

◎長く続けること大事

長く続けることは、ほんまに大事なことです。先日、兵庫県西宮市にあるサイダー会社を取材しました。本社ビルの上部層は、マンションになっていました。

この会社は110余年歴史を誇る会社です。西日本でサイダー事業に乗り出した一番古い会社でもるそうです。もともとは、六甲山の麓に工場があったのですが、水害で流されて現在の西宮市に引っ越して来られました。

◎赤道でも腐らない

「今はタンクローリーで六甲山からこちらへ運んでいます」と社長さん。女性社長さんで、なかなか元気があります。サイダーのほか、ミネラルウォーターも製造販売されています。

「聞いた話では、昔は神戸港へ訪れた外国船は、うちの水をたくさん積み込んで行ったそうです。赤道を渡っても、うちの水は腐らないと言われていました」と。

◎売り上げは順調

なかなかの名水だったそうです。その名水を活用して、サイダーをつくって110年以上になるとは、たいしたもんです。一時期は、大手の飲料水メーカーにおされて、本当に細々とやっておられましたが、最近はフォローの風が吹いているようです。

「炭酸飲料が最近は大手も力を入れており、その影響でサイダーが見直されています」と。さらに、地域に密着した地ビールと同様に地サイダーも注目されているのです。この夏は、売り上げも順調だったようです。

◎知られていない価値

ナショナルブランドが浸透すると、こんどは逆に地元だけの地サイダーが注目されるのです。これまでは、高級ホテル、料亭などで同社の地サイダーが売られていましたが、最近は一般消費者がインターネットで購入されるケースも増えています。

希少価値として、地サイダーが受け入れられているのです。街の酒屋さんでは置いていないサイダーが人気を呼んでいるのです。知られていないのも、ブランド価値がるのです。

◎長く続けることに価値

長く続けることが、価値を生む。古いものに価値を見出す。社会が成熟化してきたら、ビジネスのやり方も変わります。「新製品は当面出す予定はありません」と、女性社長の言葉。新製品を出さないのも、立派な戦略だと思いました。


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