---京都花街の経営学はおもしろい視点ですね。
「花街の研究者ではありません。大学では、経営学を担当、より良い働き方、働かせ方を研究しています。私自身が京都出身ということもあって、博士論文で京都花街を経営的な視点で取り上げたのです。」
---伝統・文化でなく経営?
「現在、京都には約160件のお茶屋さんがありますが、実は企業の経営と同じです。長く続けてこられるのには、それなりの理由があります。」
---というと・・・。
「人材の育成です。舞妓さんの多くは京都以外の出身。インターネットで情報発信、全国からアクセスがあります。そして、保護者もしっかりと見て中学生から良い人材を確保。システム化した教育により1~2年で一人前の舞妓に育成されます。」
---なるほどね。人材のほかには。
「価格競争もしません。組合で決めた花代をしっかり守り、品質である歌舞音曲、徹底したおもてなしサービスで顧客をぐっと引きつけます。」
---元気な中小企業とそっくり。
「お茶屋さんはだいたい数人から10数人の規模、中小企業とよく似ています。会社でいうと、舞妓、芸妓が職人さん、女将さんは社長です。継続することに力を入れ、お客様の立場に立ったおもてなしをされています。」
---顧客重視の姿勢。
「 そうそう。社長さんも、京都の花街で遊んでもらうと、会社を長く続けるヒントが見つかるも知れませんね(笑)」
▽住所=京都市東山区今熊野北日吉町35 京都女子大学内
▽http://www.kyotohanamachi.biz/
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞