◎スーツ姿しっくりこない
4月1日から新年度がスタート。街では、スーツ姿がまだしっくりこない若者をよく見かけます。みんな緊張しているから、どことなく表情が硬いのです。だから、似合わないのかも知れません。
40年以上も前、ボク自身もそんな感じでした。入社式の思い出はあまりありませんが、スーツを着るのがとても恥ずかしく、嫌だった記憶があります。
◎新入社員に期待するもの
現在も新入社員さんと、少し関わっています。毎年、大阪で開かれる中小企業さんの合同新入社員教育で、お話をさせていただいています。毎月50社の社長さんに取材、「社長さんの気持ちがよく分かる人」ということで、社長に代わってしゃべっています。
テーマは「新入社員に期待するもの」。研修会のトップバッターですから、新入社員のみなさんも、みんな緊張しています。ボクは30分ほど前にセミナー会場に到着。そうすると、もう7割近い参加者が着席、静かに待っておられました。
◎褒めることからスタート
開始時間には全員が出席。セミナースタッフからあいさつの練習をして、いよいよスタートです。皆さん真剣です。聞く姿勢も良いです。今年の新入社員はなかなか良いと思いました。
セミナーでは、つかみが大事です。まず、ボクは感じたように、「今年の新入社員の皆さんはなかなか優秀。目に力があり、期待が持てます」と、褒めました。
そう、褒めることが大事です。褒めると、みんな嬉しくなります。まして会社に入っての初仕事のセミナーですからね。自信をもってもらわないといけません。
◎しゃべったらアカン
まあ、そんなことで順調にしゃべり始めていたところで、ある男性が隣の男性に何やらひそひそ話をしました。目に留まったので、「ちょっと!そこの男性。セミナー中にしゃべったらアカンと言うてたやろ」と叱りました。
褒めるだけはだめ。アカンもんはアカンと言わないといけません。「でも良かったね。ボクで」とフォロー。「これが君の会社の社長さんやったら、君は最初から悪い印象を与えてしまい、取り返しのつかないことになっていたと思うで」と、言ってあげました。
◎若さって何?
本人も納得したようで、その後、静かに話を聞いてくれました。まあ、そんなことで今年の学生の質は良いと思います。
ただ、1つ気になったのは、声が小さいことです。ボクは時々、「君は若さって何や思う?」と、1人の人に質問します。そして、「元気のあること???」といった返事をします。
◎大きな声を出そう
その声は小さく、自信がなさそうです。今の若者、声が小さいのです。元気がないのです。若さは元気と言っていて、自分の声には元気がありません。
大きな声を出しているお店や会社は、みんな元気があります。まず、新入社員さんには大きな声を出すことを呼びかけました。デッカイ声で頑張りましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞