竹原編集長の明るいコラム

小さな商品で小さな市場を狙おう! (Free)

2012年7月28日

◎日本人は優秀だ

 中小企業を取材していて、日本人の優秀さを知らされます。技術力だけでなく、きめ細かな発想、お客様を喜ばせる取り組みなど、いろんな工夫を細かくされています。世界の民族のなかでも、日本人はホンマに凄いと思います。
 先日、取材しました中小企業さんは、京阪沿線にあり、以前は大手家電メーカーの下請け企業でした。アイロンやテレビなどに使われる部品をつくっておられました。

◎家電不況だが前向きに

 「ピーク時には社員が200人近くいました。ところが、今は30人程度になってしまいました」と会長さん。日本の家電メーカーの成長とともに発展。こんどは逆に家電メーカーの衰退で、会社の経営が厳しくなっているようです。
 だから、本来なら、「いやー、厳しいですわ。このままでは先が思いやられます」と言った“嘆きの言葉”がいっぱい出てくるのか、と心配でした。しかし、実際には息子の社長さんも一緒になって、えらい前向きな話をしてもらいました。

◎ヨソがやらない溶接機

 というのも、期待の新商品があったからでした。その商品とは、溶接機です。ただ、普通の溶接機ではありません。小さなミニミニ溶接機でした。
 「溶接機の会社はすでにたくさんあります。同じような商品を出していては、ビジネスになりません」と。市場が小さくて、ヨソがやらない「小さな、小さな溶接機」でした。

◎大学や研究機関から注文

 薄い板や細い線をつなぐ特殊な溶接機です。地元自治体から表彰されるなど、技術的にも注目を集めています。
インターネットなどで販売されていますが、なかなか好評だそうです。「大学や企業の研究所からも注文をいただいています」と。研究機関だけでなく、芸術家からも金属モニュメントをつくるために、こちらの溶接機を購入されておられます。

◎職人でなくても使える

医療機関からも注文が寄せられています。身体の中に入れるカテーテルに使うスプリングを加工するために溶接機が活用されているそうです。
「普通の溶接機は、職人さんでないとうまく溶接できませんが、うちの機械では素人でも簡単に溶接できます」と、需要を増やしています。ミニミニ溶接機が、隠れたヒットを飛ばしているのです。

◎縮み文化の日本力

日本人は縮み文化が得意とも言われます。電子部品、扇子、盆栽など小さくすることで、市場を広げてきました。
溶接機のように、今後は旋盤、プレス機など各種の産業機器でもミニミニサイズの商品を開発すれば、ヒットしそうです。小さい商品で小さい市場を狙うのも、またオモシロそうです。


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