NHKおはよう関西「元気な中小企業」に生出演中
2012年8月27日午前7時50分放送
「津波から人命を守る、タスカルタワー!」
今回は大阪市西区にある環境処理装置の会社です。浄水場や下水場の汚泥処理システムをメインにしていますが、新しい事業として特に防災商品に取り組んでいます。
その1つが、タスカルタワーでした。これは、津波が押し寄せたときに、このタワーに避難すると水に流されずにすむという避難タワーです。三重県熊野市のタワーは、高さ6メートルで約80人が避難できます。
藤原社長さんは、20年以上も前に思いつかれて、全国の自治体に営業されました。しかし、当時は津波への危機意識も薄く、相手にされずほとんど売れませんでした。営業マンも何人か辞めて行ったそうです。
それでもあきらめずに、京都大学防災研究所に実験を依頼、安全性を高めて改良を重ねました。そして、東日本大震災が起き、津波でたくさんの人が流されてしまいました。
全国の自治体は、ようやく津波対策を本気で考えるようになり、その後、問い合わせや発注が増えているそうです。
社長さんは、津波避難タワーのほかにも、鉄骨と強化プラスチックで補強したベッドを開発されています。家屋が倒壊しても、ベッドの中なら、絶対安全というわけです。
すぐにビジネスにならなくても、人助けになるものをつくりたいという社長の熱い気持ち。中小企業の社長さんは、元気にがんばっています。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞