◎計画停電なくて良かった
今年の夏、心配されていた電力需給もなんとか乗り切ることがでました。中小企業にとっては、計画停電で操業時間が狂ってしまうことは大問題。皆さん心配されていましたが、計画停電は実施されず、ホッとされているところです。
この夏の一番暑いころに、堺にあります有名な経営者にお会いしました。久しぶりです。この方は、節分の“のり巻きのまるかじり”を考案された人として知られた方です。
◎節分の日のまるかじり仕掛け人
もともとは、海苔問屋さんでしたが、海苔の使用量がどんどん減ってきたので、もっと海苔を食べてもらいたいと、節分の“のり巻きのまるかじり”を思いつかれたのです。
関西では節分の日に、恵方の方角を向いて、のり巻きをまるかじりする風習が定着しました。その仕掛け人がこの方でした。
◎ピンチはチャンス
その後、海苔問屋から冷凍たこ焼のビジネスに事業転換。今では、テレビでどんどん宣伝されるほど成長されました。
知恵のある経営者さんですから、今日はどんなお話が聞けるか、楽しみにしてお会いしました。そうしたら、開口一番、「経営者にとってこんなチャンスはなかなかありませんよ。まさにピンチはチャンスですな」と、おっしゃいました。
◎その気になってくれる
デフレ、不況、節電など企業にとってエエ話は、あまりありません。そこで、「何がチャンスですか?」と聞き返しました。
「いままで、社員に節約しろ、節約しろと口をすっぱく言っても馬の耳に念仏。本気で取り組んでくれませんでした」と。「ところが、今は違いますよ。これだけテレビや新聞で節電せんとえらいことになると言うと、社員もみんなその気になってくれていますよ」と言われます。
◎トイレタンクにペットボトル
「こんな良い状況はありませんよ。社員は本気になって節約してくれます。まさにこれはピンチをチャンスですよ」と。うーん、プラス思考の経営者さんです。
実際、こちらの会社では、節電や節約、ムダを省くことに全社員が一丸となって取り組んでおられるそうです。「こまかい話しですが、トイレのタンクにペットボトル入れるだけで結構水道代が節約できますよ」とおっしゃいます。
◎節電・節約を前向きに
今回の節電、節約、ムダの排除で、年間では10000万円以上のメリットが出ているそうです。「1000万円の利益を稼ごうとすると、どれだけ売り上げをあげないかんか、考えてみてください」と、節電・節約を前向きにとられます。まさに、ピンチはチャンスでした。みなさん、もう一度社内のムダを探しましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞